行って参りました等々力陸上競技場。
晴天で風も弱く、絶好のサッカー観戦日和。
さすがは準々決勝、結構な人の入りでしたが、なんとかメインスタンドで席を確保。
第一試合は優勝候補同士の対戦と言って良いでしょう、青森山田(青森県)と矢板中央(栃木県)。
ちょうどこの二校、2日の2回戦、ニッパツ三ツ沢で観戦していました。どちらも守備力のあるチーム。それでいてチームとしての完成度が高いと感じました。
攻撃力はやや青森山田の方があるのかな、そんな印象を受けましたがトーナメントは何があるかわかりませんからね。
出だしは青森山田が先にペースをつくっていきました。ボールも人も流れていて、少しずつ青森山田が形になりそうな雰囲気。
そんなこんなの前半14分、矢板中央のロングスローのクリアを再びセンタリング、これをフリーでヘッドで合わせた眞島クンのゴールで先制。なんと、青森山田、今大会初失点だそうな。
でもここで慌てないですね、さすがベスト8に勝ち進むだけのチームです。青森山田が慌てることもないし、矢板中央が緩むこともない。統制が取れてましたよ、両チーム。
やっぱり守備がしっかりしているから安心して見ていられますね、締まった良いゲームでした。
このまま前半は1-0なのかな、そんな雰囲気の中の前半終了間際、青森山田がロングスローのこぼれ球からのシュート、これを二階堂クンがヘッドで少しコースを変えてゴールの中へ。
同点となって前半終了。このタイミングでのゴール、大きかったですね。
後半も一進一退の攻防でしたが、後半25分にロングスローのこぼれ球を再びふわっと中に入れる青森山田。ゴール前の二階堂クンが落ち着いてトラップ&シュートで追加点!!
そこから必死の反撃で最後の5分くらいは矢板中央の猛攻。
セットプレーではゴールキーパーも前に出て攻め続けましたが、青森山田の守備、落ち着いていました。
青森山田(青森県) 2–1 矢板中央(栃木県)
飯田雅浩、三国ケネディエブスとか、バスケスバイロン、檀崎竜孔とかが注目されていますが、それだけじゃないですよ、チームとしての完成度が高いです。
言ってみれば今日の試合は、澤田クンのロングスローで2アシストですし、ゴール前でしっかり詰めていた二階堂クンが2ゴール。どちらも目立って注目されている訳ではないですが、見事なまでの大活躍!
今日の主役は間違いなくこの二人。
第二試合は尚志(福島県)と帝京長岡(新潟県)の対戦。
どちらかというと帝京長岡が攻めて尚志が守る展開。帝京長岡の方がフィールドを広く使っている印象。あと積極的にミドルシュートも打っていました。
帝京長岡の先制も時間の問題かな、そんな雰囲気の中の前半22分、尚志が相手のDFのパスミスを突いてインターセプト。それを走り込んだ染野クンにスルーパス。そして左にシュートを打つと、GKの手も届かず、ゴールの中へ。尚志が先制。
その後も帝京長岡のペースでしたが、ゴールネットを揺らすまでには至らず1-0で前半終了。
後半も帝京長岡ペース。時間の流れと共にゴール前への圧力も強まるものの、DFフォファナ・マリックとMF大川健の両センターバック、そしてGK猪越クンの堅守で守る展開。
時間の都合で後半35分でスタジアムを後にした私ですが、結局...
尚志 1–0 帝京長岡
尚志が1点を守り抜きました。
こちらも注目選手がどうこうというよりもチームとして完成されているのを感じました。
ン十年前の高校サッカー選手権って、スーパースターが一人いると、その選手に引っ張られる形で勝ち進むなんてパターンも多かったですが、今は11人が11人の力を出し切ったチームが勝ち進む、そんな印象です。
より監督の戦術、選手采配が問われるようになったのかな、なんて感じました。
スーパー高校生がいたとしても、メンタルはやっぱり二十歳前のガラスの心だったりしますしね、選手だけじゃない、監督・スタッフも含めたチーム力のあるところが勝つということなのでしょう。
さーて、Best4が出そろいました。青森山田、尚志の他には流通経済大柏(千葉)と瀬戸内(広島)。初出場が瀬戸内高校がダークホースですね!
泣いても笑ってもあと準決勝と決勝のみ、ふり向くな君は美しい!!
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